攻殻機動隊 感想
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 『善悪の彼岸』より引用
「そいつはずるいな!」
基本的に行動とは、自分ではない誰かのために動くことだと思っているし、そう主張する場合のほとんどは好きな相手のため、好きなもののために行動している。しかし、必ずしもそんな綺麗な動機だけじゃないんだと気付き始めた。
攻殻機動隊でも、あおい君の行動は『無垢な正義のために』と表現される場合もあるけど、彼の動機は『盗み見たメール』が原因とされている。その内容は要約すると、既得権を持つものが自己の利益のために犠牲者を生み出してることなんだけれど。
それを見た彼は正義感より前に怒ったんじゃないかなと思う。
今の世界的なデモの要因は怒りなんだと聞いた。「Indignez Vous!(憤慨せよ!)」。この本の言葉で若年層がデモで怒りを表現しているのだと聞いた。その構造が攻殻機動隊のストーリーに対する「ライ麦畑でつかまえて」に重なって見えた。
自分が会社を辞めるときにも、そこに怒りの感情があったんだと思う。おかしい!馬鹿げてる!それは声に出して言えないからこそ、自分の行動を変える動機に昇華された。自分が正しいと信じる行動、仕事をするには環境を変えないといけなかったんだと。
「信じる愛のために」
この言葉は耳障りは良いけれど、今の自分には腑に落ちない。
「そいつはずるいな!」
こう怒りを表現する方が自分の心境にぴったりだ。世の中のすべてのインチキに蹴りを入れてやる!自分もそういう意気込みで行動を決意していたし、これからも怒りと正義感を持って動こうと思う。それは黙って無関心でいるよりもずっと人間らしい。
怒りを動機にして行動する、そういう考えでも良いんだ。
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東のエデン第1話 感想
東のエデン 第1話『王子様を拾ったよ』より引用
記憶喪失の中、自分の部屋と思われる場所で偽造パスポートが複数見つかる。そこに咲が部屋を訪ねてきて、自分のパスポートを返してもらいたいと言う。慌てて、彼女のパスポートを確認するシーン。
「森美咲…1989年生まれか…」
彼女と同じ1989年生まれのパスポートを取り出して名前を確認する。
「これだ!これが良い。…名前は、滝沢朗。
よし、今から俺は滝沢朗だ!」
この、わざわざセリフとして言わせるシーンが良いと思った。それまで何者でもなかったものが、滝沢朗として行動していく意思を思わせる。そうなりたいと思ったとき、誰でも滝沢朗として行動していくことができるようになる。そういうスイッチがこのセリフの意味なんだと思う。
普段の生活で問われることはほとんどが、自分ならどうするか?という視点だけれど、もし滝沢朗ならどうするんだろう?と考えてみると見え方は変化する。自分が滝沢朗なら思い悩むよりも前に行動してるんだろうと思うし、たぶんその方が魅力的なんだろうな。
よし、今から俺は滝沢朗だ!
こう実際に自分で口にしてみると、俺がガンダムだ!みたいな特有の中二病っぽい感覚は残るけれど。まあそれでモチベーションが上がるのなら良いのかもしれないな。
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セキレイ 感想
今だけどセキレイ。1期を簡単に説明するなら、4人の女の子に励まされながら皆人が成長していく話なのだけれど。
結ちゃんは明るさや元気よさを持ったセキレイ。くーちゃんは子供らしく素直で純真なセキレイ。松さんは頭脳明晰なセキレイ。月海は技の能力値が高いセキレイ。そんな風に大雑把に女の子を分類してみる。
これらのセキレイは自分の中にある能力値なのかなと思えた。自分の人生で何かを判断するときに、何を基準に選ぶのかで迷うときがある。そのとき、素直に純粋な気持ちだけで決める人もいる。頭が良ければ勉強や研究をしてから決める人、技術力が備わっているなら職人の道へと決める。それはそのときの状況次第で大きく変わるので一方向だけじゃないし、自分の場合もそうだった。
こう分類してみると結ちゃんはポジティブに人生を選んでいく方向に思える。それは魅力的に見えるけれど強引な決めつけ方のような気がする。これまでそんな判断をしたことがない。そこで物語を見ていると『縁』とか『絆』が出てくる。
そこでようやく結ちゃんは、笑顔や明るい気持ちで人と人をつなげるセキレイなんだと気付いた。だから皆人にとって最初のセキレイだし、『縁を結ぶ』なのかと納得した。そう考えると今の自分に必要なものがよく見える。
人生は失敗しても良いし、後悔しても良い
そう自分を許可すると気持ちが楽になる。自分が好きなように何でも試してみれば良い。悩んでも答えが出ないなら、結ちゃんみたく笑顔で前向きに気楽に生きれば良い。そうありながら、人と人をつなげることができれば良いんじゃないかなと思った。
笑顔と明るい気持ちで縁や絆をつくる人
たぶんそんな人に憧れているし、自分がなりたい人なんだと思う。
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GO MY WAY
過去ばかりを振り返って、感傷に浸るのは愚か者のすることだ
そんな言葉を何かの本で見た記憶がある。過ぎ去ってしまったことを考え悩んでいてもどうなるものでもない。過ぎ去った過去が変わることはない。ただそこに存在しただけだ。
これは、高い場所に登るときに必ず添えられる言葉に似ている。絶対に下を見たらいけない。それと同じで、過去ばかり眺めていると動けなくなってしまうんだと思う。そう考えることができれば、あとは前に進むしか選択肢はない。
そして、誰にでも不安はある。自分だけが不安なわけじゃない。
それは絶対の安定なんて存在しないから。少しでも不安を取り払おうとするのなら何かを決めて動けば良い。どうなるのかは試してみなきゃ分からないけど、それが楽しいんだと思う。もしそれが他人のためなら、自分の不安を忘れさせてくれることもある。
誰かが決めた人生のレールや都合よく貼り付けられたレッテル、画一化された幸福感。まずはそのふざけた幻想をぶち殺しに行こうぜ!
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いるもの、いらないもの
今日はいらないものを捨てた。
目標が変われば生活も変わってくる。これまで安定していたおかげか、たくさんの物に囲まれた生活をしていた。これは行動していくのに邪魔にしかならない。なるべく物を持たず、動きやすくするべきだ。
同じ様に、たくさんの情報に囲まれていると判断を間違えてしまうことがある。自分に直接関係のないことまで心配する必要はない。ほとんどの情報について心配しすぎることはない。多すぎる情報はストレスにつながる。
よりシンプルな生活にしよう。
限られた時間を有効に使わなければチャンスを失ってしまうだけだ。いくつかの目標と好きなことだけ決めれば、自分が何をすべきか見えてくる。目標は行き先で、好きなものは燃料みたいなものだ。
自分の目標はデザインで世界を見ること、見えるようにすること。その過程で自分のしたいことを実現させれば良い。
好きなものは早見沙織さんと彼女が出演するアニメ。あとラブプラスくらい。贅沢を言うなら、自信が持てるような歌も聞いていたい。
最後まで持てるものは、その程度なのでとても少ない。
あとは自分には必要のないものだから処分しても構わないと思う。極端に捨てすぎると死ぬ直前の人みたいになってしまうのだけれど。
でも、いつまで生きていられるかなんて誰も知らない。それは永遠のように長く思えても、あっという間に終わる。誰かの人生に自分を重ねてみたって、自分の人生は1つしかない。
なので自分に必要なことだけまとめて、あとは捨ててしまおうと思う。
「世界を本気で変えられると信じる人が、本当に世界を変える」
スティーブ・ジョブスについて書いた数日後の訃報だったので驚いた。そして、とても残念だ。
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あの花第6話 感想
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第6話『わすれてわすれないで』より引用
援助交際をしているとクラスで噂になってしまう安城鳴子。その日珍しく登校した宿海は自分が噂の標的になると心配していたが、周りは安城の噂話ばかりしている。彼女と幼馴染であった宿海は、噂話を気にしない素振りで黒板を写している彼女に関心する。ところが、彼女のノートに目をやると悪意のある噂話に対して、必死で抵抗するように暴言を書き連ねていた。
それに気付いた宿海は周囲の空気を立ちきるように、机を叩いて立ち上がる。そのまま恐る恐る、声も震わせながらたどたどしく言う。
「お、おまえら俺を見ろ!ひさびさに…、学校に来た男だ。入学式と最初の一週間しか、来てねえ。こいつなんて、いつでもどこでもほいほい会える。ラブホ?それぐらいで大騒ぎか。こいつはどう見たってラブホのひとつやふたつ行ってそうな…ラブホ顔じゃねえか!だから!言っておくが、こいつに限って援交なんてぜってえやらねえ!」
その情けないながらも自分をかばってくれる言葉に安城は感動する。宿海はそのまま暴走し続け、昔の安城の性格まで話し始めて援助交際を否定する。安城はそれを引き止めるようにして宿海を教室の外に連れ出していく。
「…でも、ありがとう。あたしのことかばってくれた…。で!も!ラブホ顔はない。ほんとにラブホ行ってなんかないし、てか入ったこともないし!」
このシーンが良かった。
引きこもり気味で久しぶりに登校した宿海は、自分に対して詮索されるのを恐れていたけれど周囲は誰も気にかけてなかった。それどころか、周りの人間は安城を傷付ける勝手な噂話を嬉々として話している。そして自分だけが安城の「助けて」という言葉を見つけてしまう。
それで、自分が何とかしないといけないと行動を起こす。
これは普段、何気なく過ごしていても起きうる、起きていることかも知れない。噂話が好きな人はどこにでもいて、たいてい話してる内容は下品なことだ。そして表面上、周りと仲良くするために誰かを傷付ける話であっても同調し、どうせ噂話だからと楽しむ人たちがいる。
それに逆らっておかしいんじゃないかと発言すると、空気を読めない奴だとレッテルを貼られてしまう。あるいは、自分に都合の悪い噂話を流されてしまうかもしれない。そんな恐怖心は誰にでもある。
その恐怖に立ち向かう宿海。不登校で周りの目ばかり気にしていたけど、逆に自分に注目を浴びさせるようにして安城を助けた。それは自分じゃない誰かのためだからこそ勇気を持って行動できたんじゃないかと思う。
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第7話『ほんとのお願い』より引用
めんまの願いが花火を打ち上げることだと気付いた宿海は、不登校で堕落した生活からバイトを始める。お金を稼ぐためにバイトを掛け持ちして夜中まで働く宿海。そのことを知っためんまは宿海の仕事現場に行く。そこでめんまは宿海の想いに気付く。
めんまの願いごとのために必死で働くじんたん、もとい宿海。
行動を決意する意欲って自分の中を探してみても何もないことが多くて、何もないから動けない原因になることがある。けれど、誰かの願いを叶えるためだとすれば気持ちも考え方も変わってくる。
それまで何もかも諦め気味でやる気も起きなくて、堕落しきっていた宿海は、ある日突然あらわれた幽霊(?)であるめんまの願い事を叶えるために物事を成し遂げていく。それを見て、疎遠だった仲間がだんだんと集まって協力してくれるようになっていく。みんなでめんまの願い事を叶えるために。
今回見るのは2回目なんだけれど何度見ても感動してしまう。たぶん、こういう物語は自分にとって憧れなんだと思う。主人公がいろんなものに出会って、考えて、感じて、行動して、成長していくような話。現実には、なかなか努力が報われる瞬間ってないのだけれど、いつか報われると信じたい。
そこに生きる意味があるはずだから。
「かっけーんすよ、ピカピカ光るじんたん。…かっけーんすよ。」
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人生という冒険は続く
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学でのスピーチ『点と点をつなぐ話』より引用
「歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、自信を持って思うままに生きることができます。たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれるのです。」
過去の経験は未来につながっている。例えそのときに失敗したとしても、後で思い返すとそれがなければ何も生まれてないという話。だから人と違うことを恐れたり、他人の批判を気にする必要はない。
嫌な見方をする奴もいれば、そうじゃない奴だっている。
変? - ハクアといっしょ!迎撃ブログ
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学でのスピーチ『死についての話』より引用
「他人からの期待、自分のプライド、失敗への恐れなど、ほとんど全てのものは死に直面すれば吹き飛んでしまう程度のもので、そこに残るものだけが本当に大切なことなのです。」
今の自分は、計画通りに進めないことへの焦りと失敗への恐れが影響しているのだと思う。それで、どんどん後ろ向きになってしまう。けれどもここまでやってきたじゃないかと考え方を変えれば解決する。
死ぬ寸前に後悔するか、今この瞬間に後悔するかなら、後者の方が良いに決まってる。今だけの後悔ならやり直して進むことができる。いつか死ぬことを考えたら今の失敗を恐れすぎることはないし、将来に悲観しすぎることもない。
お金持ちでも貧乏でもいつかは死ぬ。
Eden of The East - ハクアといっしょ!迎撃ブログ
スティーブ・ジョブス スタンフォード大学でのスピーチ『死についての話』より引用
「君たちが持つ時間は限られている。他人の人生に自分の時間を費やすことはありません。誰かが考えた結果に従って生きる必要もないのです。重要なことは自分の内なる声が雑音に打ち消されないことです。そして、自分自身の心と直感に素直に従い、勇気を持って行動することです。」
周りの人たちを見ると、何か不満があれば愚痴を言っていた。そしてそれを見ていた自分も不満はあったけれど知らない振りをしていた。そんな人生でも一度きりしかない。あとで他人のせいには出来ない。だからこそ、自分の内なる声を聞く必要がある。
そして、行動を起こしたんだと思う。
過去を捨ててまで新しい自分にかけたんだ。
決意のために捨てる - ハクアといっしょ!迎撃ブログ
できれば俺だってあんまりやりたくはないけどさ…1人だけ信じてくれた子がいたから
自分を持つこと - ハクアといっしょ!迎撃ブログ
輝きたい。だからこそ勇気をもって自分で判断してきた。そのことに自信を持って堂々としてれば良い。今やるべきことをしていたら、今の点と未来の点がつながるときが来る。
何も行動せず、何も感じないままではいけない。
花咲く - ハクアといっしょ!迎撃ブログ
Stay hungry, Stay foolish.
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