好きなことができる会社

「あんたの同級生だった子、勤めてた会社辞めたんだって」
「そうなんだ。で、今なにやってんの?」
「知らない」


昼間に母親から電話がかかってきて、はいはいと適当に頷いてやり過ごす。お金のことや会社のことをあれこれ詮索され、そのときの会話から考えを膨らませることができた。


起業してみて仕事なんてのは犯罪以外であれば何をやっても良いのだと感じる。採算性?時間猶予?そんなもの知るか、自分がしたいことをするだけだ。けど待て、世話になった人に対して見ないフリや知らないフリをしていたら、たぶんそれはダメなんだと思う。


会社を辞めた人、専門学校に行った人、自営業をはじめた人、ニート化してる人、ひきこもってる人…、同世代にもたくさんの人がいる。これはすごく一方的な想いだけれど、みんなに幸せになって欲しい。そう考えたとき、仕事は他人の願いを叶えるためのものなんじゃないかと感じた。


好きなことをお金に変える


例えば自分はイラストを描きたいし、それがお金になればきっと幸せだ。そして会社を辞めた同級生はウェブデザイナーだった。2人で組んだらもっと広い可能性が見えてくるし、そういう出会いにこそアイデアが潜んでいる。これを利用すればお金を稼ぐことのハードルはかなり下がる。一人で何でもは出来ないのだから上手く分担する方が賢い。


今の会社組織もそんな感じだろ。アクアプラスとかニトロプラスとか、本気でやりたい才能だけが集まってきてそれぞれが最高のものを仕上げる。それがお金になればその会社の人たちは幸せだと思う。たぶん本来の会社組織なんてそんなもんだ。喜びを分かち合える仲間がいれば良い。


だから、これからそんな才能ある仲間を一人ずつ集めるために帰郷しようと考えてる。自分の人生なのに、よくあるテンプレアニメみたいな展開に呆れるのだけれど…。
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