クロワーゼ第10話 感想


異国迷路のクロワーゼ 第10話『Fantasmagorie』より引用

「それで注文というのは?」
「そうだなー、ジャンがよく作った大胆な構図に細部は繊細な細工を施したような…」
「親父と同じものをつくれというなら断る、俺は親父じゃない」
「だがな、ジャンの看板があるからこそお前に頼んでいるんだ」


クロード・クローデル


そして帰りの電車で湯音が言った言葉を思い出すクロード。

「勝負ですか。もしお父さんがいたら、勝負できたんですね…」


この父と子の関係性というか、クロードの父に対する気持ちというか、親との対立はよく追求されるテーマではあるけれど、それだけに考えられることはたくさんある。

父親を越えることができるのか


これを自分のテーマとして生きるなら、ただ日々の仕事に甘んじるのではなく、現状よりも上を目指さないといけない。たぶん、そうやって自分の生きている世界を少しずつより良くしていくべきなんだろうと思った。


どうして事業を興そうとしたのか聞かれることがあって「父親もこの年齢には独立していたので」と簡単に答える。もちろん、そこに至るまでの経緯や想いは色々とあるんだけれど、説明するのが面倒なのでそう言うことにしてある。


目標というのは遠い未来で、考えてしまうほど達成できない無謀なものに見えるけれど、目に見える形として「父親の背中」だとすればそう難しいものじゃない。


で、ある意味引退して趣味の喫茶店を経営する父親と久しぶりに会話したら、自分は給料を貰わずに経営者をしてるんだと。あれ?じゃあ給料では今のところ勝ってるんじゃね?とかそういう話。ただ、独立時にはすでにクライアントがいたらしいので不安にはなったけれど。


それは何とかするしかない、というかなるようになるだろ。
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