スタドラ第8話 感想


STAR DRIVER 輝きのタクト 第8話『いつだって流星のように』より引用


スガタに対してタクトが言うセリフ。

「お前は、そんなことしないさ。お前はな、誰かを殺したいと思うほど、他人のことが好きでも嫌いでもない。殺意を抱くほど僕に関心なんてもってない。いや…、自分自身のことだって本当はどうとでもなれとしか思ってないんだ」


それに対してスガタも反論する。

「お前だって僕とおなじ人間なんじゃないのか。お前がこの島に来たとき、死ぬかも知れないのに泳いできたのは何故だ。…試したんだろ、自分の生き死にを」


スタドラ


もしタクトが島にたどり着かなければ、そのまま死んでしまう。けれども溺れなかった。そしてたどり着いたからには何かしらの意味があるはずだという考え方。これと似たことは現実にもよく起こる。


経験のない新しい世界に飛び込んでいくとき、成功するかどうかを事前に知ることはない。準備万端で挑んでも失敗したり、逆に予想外に上手くいくかもしれない。これはまさにやってみなきゃ分からないことだ。


けれど、いざ海に飛び込もうとすると「溺れちゃうよ?」とか「それに何の意味があるの?」とか聞いてくる連中がいる。それで不安になって準備運動してみたり、天候を予測したりすることは無意味だと思った。


きっと挑戦しない人は死ぬまで挑戦とは無縁だ。前もって人に忠告した事実だけがあればよくて、後で悟った人みたいに「だから言ったじゃん」と偉そうに言うだけだ。そんなの馬鹿らしいとは思うけど。


そんな気持ちで起業してみた後で、以前の会社に挨拶に行ってみたら案の定頼りにならない感じがした。そもそもが期待できるような場所ではないけど。だからこそ絶対に出戻りはありえない。これは上京したときも同じことを考えていたと思う。


たぶん、その考えのもとはニューシネマパラダイスかなと気付いた。あの映画の主人公も事業が成功するまで家に一度も帰らなかった。そういう生き方に憧れてるんじゃないかと自分でも思う。良い映画だし。


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