Candy boy 感想


Candy boy第1話より引用
奏(かなで)と咲夜(さくや)の会話シーン

「あのさ、サクちゃん」
「はい?」
「サクちゃんってユキちゃんと普通に仲良いよね?」
「そうですね。ユキノ先輩すっごく優しいですし。カナデ先輩の写メとか他にも…」
「ちょっ、それはいいから」


慌てて暴走気味の咲夜を静止させる奏。
気恥ずかしそうにしながら、奏は話を続ける。

「んでさ、サクちゃんはその…わたしのことがす…き…なわけだけど…」
「はい」
「こういうときユキちゃんのことは、あんまりどうかなーとか思ったんだけどさ」


不思議そうな表情を見せる咲夜。
すこしだけ考えてから答える。

「うーん…よくわかんないですけど、わたしがユキノ先輩と仲悪くなったり嫌いになると、カナデ先輩と付き合えるんですか?…もし、そうだとしても、わたしはそういうのはちょっと違うかなー…なんて、思っちゃったりなんかしたりして…。えへへ、何か照れますね、こういう…」
「ありがとね、思ったより良い子だね。サクちゃんは…」


なでなで。
candyboy


この場面がすごく良かった。


特定の誰かが他の人と仲良くしてると不安になってきて、
その関係に嫉妬したり、自分が否定されてるようで落ち込んだりする。
誰かのことを考え過ぎて頭がいっぱいになって、不安を抱えていると、
そのうち自分を見失って優しくできなかったり傷付けてしまうこともある。


けれど、当然のようにその人の幸せを願っているのだし、
誰かを不幸にして自分だけが幸せになるなんてことはないんだと。


人のことを見るときに自分ばかり見ている自分。
そうではなく、ちゃんと人を見れる人になりたいな。