アニメセイクリッドセブン 今のうちに振り返っておく、5分で分かるセイクリッドセブン第7話まとめ
セイクリッドセブン 第7話 『真実のヨシアシ』より引用
「他人のことより、自分たちの心配をしろよ」
「どういうこと?」
「お前たちは自分がどんな立場にいるのか理解していない。お前たちは研見に騙され続けている」
「そんなこと」
「少しは人を疑ったらどうだ。目にした事実が全てを語っているとは限らないぞ」
「研見さんが私たちに何か隠していると言うの?」
これまで街を破壊している敵と一緒に戦ってくれた研見。しかし一方で研見に命を狙われているナイトは、アルマたちが研見に騙されていると言う。
「研見を生かしておけば俺たちは殺される。…いや、研見だけじゃない。俺たちの力の利用価値に気付いた人間は全員敵に回る」
「そんな…ことって」
「事実だ。受け入れろ。そして二度と邪魔をするな」
「邪魔?」
「俺は研見を殺して自由になる」
「それを見過ごせって言うのか!」
「丹童子アルマ。お前は、何のために戦ってるんだ?」
セイクリッドセブンの能力とは、要は力なのだれけど、それを研究と称して自分たちに都合良く利用して利益を得ている奴がいる。アニメの描写では研見が求めている利益とは戦う力だけれど、これを現実に置き換えればそれはお金のためだ。
疑問に思うことはとても大切で、何も知らずに調べずにいると、無知なまま自分は正しいことをしていると思い込んでしまうことがある。誰だって間違った方向に進みたいわけじゃない。でも結果的に間違っていたと思うことは多々ある。
特にそれは大人の都合で騙される。
歪んだ真実を押し付けられて、こうするのが正しいんだと誤った認識を与えられて、事実を見失う。そこでも自分が正しいと自己正当化しまったり、もしくは疑問も抱かないまま都合良く大人に利用される。何かに疑問を持って調べてみて、そこで騙されていたと気付いた頃にはすでに大人たちは消えてる。現実はそういうものだ。
ナイトと別れたあとで研見が言う。
「ほう。わたしがセイクリッドセブンの力を持つものを人体実験していると…。なるほど、そんな話を。確かに我々はセイクリッドセブンの力の謎を解き明かそうとしている。だが、そのような非人道的なことは絶対にしていない」
世の中には、正義感だとか道徳心だとか自身を正当化するための言葉がたくさんある。それは最もらしく聞こえるけれど、やっぱり建前でしかない。何の見返りもなく何か行動しようと思ってる大人なんてのは少ない。
子供の頃にボランティア精神を育むという名目で授業があったけれど、ほとんどの人は嫌だ、やりたくないと声を揃えた。それは大人になっても変わらない。よって大人は自分の利益のためにのみ動いてる。こう考えれば、大人の嘘を見抜ける手助けになるかもしれない。
ルリに問いかけるアルマ。
「君はどっちを信じるの?研見さんか、ナイトか」
「今迂闊なことは言えません、この件に関しては徹底的に調査します」
セイクリッドセブンの全体のストーリーは、主人公のアルマが正しい方向に力を使うためにルリの宝石を使う。それで変身して力を解放して悪と戦っていくという王道展開なのだけれど、アルマが変身する時に「変身!」と叫ぶわけでもなく、変身するときにはルリが宝石を胸元にあててこう叫ぶ。
「わたしのいしをあなたにあげる!」
石と意思を掛けている…って説明するのは野暮だけど、女の子の意思を受け取って自分が正しい方向に進んでいくというのはわかりやすい。
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